eBay での国際配送方法 "Global Shipping Program" GSP について。

結構前からあるのですが、最近はこの GSP を利用して国際配送してくれるセラーが増えてきました。

International Priority Shipping to Japan via the Global Shipping Program

とか書いてあるのが目印です。

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GSP の流れ

このサービスを利用して国際配送される場合の流れは以下のようなものになります。

  1. GSP が設定されている商品を GSP 対象地域に住んでいるバイヤーが落札。
  2. バイヤーは事前に商品金額・送料・関税等諸費用 (Import Charges) を支払い。
  3. セラーは米国内の GSP 倉庫に発送。
  4. GSP 倉庫からバイヤーに国際配送。
  5. バイヤー受け取り。事前に支払っているので受け取り時に送料・関税等諸費用など支払う必要なし。

ということになります。

受け取り時に関税などはかからない

というといいことのように聞こえますし、eBay もそれを盛んに宣伝しています。

でも、関税がタダになるわけではありません。

ここがポイント!

ここで、普通に郵便・宅配(ヤマトや DHL など)などで品物を輸入した場合のことを考えてみましょう。その費用は普通に到着時に払う場合には、当然ながら実際にかかった関税だけを、郵便局員や宅配業者に対して、到着時に実費とわずかな手数料を支払います。まったく当然のことです。

一方、GSP では、eBay が発生するであろう関税等諸費用 (Import Charges よく見ると GSP で送られてくる商品は商品ページに送料の下に表示されている) を eBay 独自の基準で算定し、事前にバイヤーが払います。そして、その額ですが、実際に普通に輸入した場合に比べてかなり高い場合が多いです。

しかも、それは確定金額で、実際に輸入した後に関税が安かったりしたとしても一切返金などはありません。もちろん追加請求もありませんが、そりゃないだろ?ってぐらいもともとこの Import Charges は高いことも多いので実感としてはあんまりそういうことはありません。

例えば、貴金属をめっきしたりした万年筆は基本的に日本の場合だと関税無税なわけです。しかし、この GSP だとそんな事情はお構いなしにかなりの額をとられてしまいます。

Import Charges は国ごとに eBay が自分自身が損しないように設定しているようです。日本あての GSP だと、日本円で10000円未満ぐらいだと、この Import Charges も0になったりはするのですが、それを超えるとほとんどの場合で徴収されます。

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普通に郵便とかだと20000円ぐらいの品の輸入でもあんまり取られないことも多いのですが、GSP を利用すると強制的に eBay が決めた金額を eBay に徴収されることになるのです。金額に比例して Import Charges は高くなるため、高額商品になれば相当な金額となります。

Import Chargess の意味は重大です。

結論として・・・

結局、バイヤーからすれば、eBay のいう GSP っていうのは eBay が金を稼ぐための手段でしかないということです。

当方も初めて利用したときにはこのことを知らずに大金を GSP に払う羽目になってしまいました。

セラーからすれば関税とかのクレームを避けられるという利点もないわけじゃないのですが、バイヤーからすると、たまにある滅茶苦茶高い国際配送のセラーと比較した場合を除いて、できれば避けたい選択肢です。

一概に GSP が悪いというわけではありませんが、eBay が事前に徴収する Import Charges は実際に発生する関税と比べると滅茶苦茶に高いことが多く、しかも実費差額の返金もないということを鑑みると、いろいろある eBay 代行業者に依頼した場合の手数料を考えても、なお損な選択肢ということはかなり多いので、注意してください。

ちなみに、GSP が設定されているオークションについては、売れた後にセラーの側で普通の配送方法に切り替えたりすることはできないので、要求しても無駄です。高すぎる Import Charges を回避しようとしてもできないようになっています。まったくよくできてますね。