クロスのボールペンを紹介してみたいと思います。


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以前14金張りのボールペンを紹介しましたが、これはそれとは違い全体が14金製の高級なモデルです。これより上位のモデルは18金製がある程度だと思います。この14金製は製造終了になっているようですが、現在でも「18金ムク」という18金製のボールペンは作られているようです。





14金張りと違い、クリップの部分には 14K と刻まれているだけで、クロスのロゴはありません。シルエットは同じですが、クロスの象徴「コニカルトップ」は金合金軸専用のデザインとなっており、下が黒で上が金色で、クロームと同じサイズです。

拡大画像を見るとわかると思いますが、軸とキャップにエンジンターンされている平行線の本数は2*8=16本(キャップは刻印用のカルトゥーシュがあるため2*7)です。ちなみに14金張りは3*8本です。

持った感じは金合金らしく重量感があり、また独特の感触があります。金の色的には、それほど煌びやかではない薄い金色で上品な雰囲気ではありますが、ピンクの強い金色だった14金張りの色のほうが好ましいと思う方もいるかもしれません。

この個体はほとんど使用されていないようで光沢があります。


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キャップがはまるシャフトの部分も金張りされています。

このリフィルは Star Ruby と記されている通り、先端にルビーが使用されています。このルビーを使用したリフィルが製造廃止になったのは数十年前のはずですが、現在でも書くことは可能です。


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CROSS 14K-GOLD MADE IN U.S.A. とキャップ裏に刻まれています。刻印が裏側にあるので、正面から見ると刻印はクリップの 14K だけという、非常に簡素なデザインです。

個人的にはクロスのボールペンというと、ばねなどがないためクリップが緩みやすい印象がありますが、この14金製のクリップは万年筆のフレックスニブのように非常に弾力性が優れており緩みにくいです。


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